まえがき

カリオペ・シャモニコラ
モラビアン・ギャラリー館長

mark 1964年に誕生して以来、ブルノ国際グラフィックデザイン・ビエンナーレは幾多の浮き沈みを通り抜けてきました。それは、社会的または政治的状況に起困する場合もあれば、組織内における意見の相違や組織の変化に起因する場合もありました。しかし当初から変わっていないこともいくつかあり、その一つが、ブルノのモラビアン・ギャラリーが果たしてきた役割です。モラビアン・ギャラリーはチェコ共和国第二の規模を誇る美術館であるとともに、ブルノ・ビエンナーレの主要主催団体であり、過去全18回にわたって実行を支えてきました(ビエンナーレの理事長の役割を毎回モラビアン・ギャラリーの館長が務めてきました)。この大規模な国際展示会と、権威ある大きな美術館との結束は、決して形式的なものだけではありません。その理由は主に、このイベント自体の複雑な牲格によるもので、裏では大人数の実行委員会が必死の努力をして支えていることが多いのですが、他にもとりわけ、このイベントがモラビアン・ギャラリーの収集活動に直結しているからでもあります。この収集活動は、チェコ共和国文化省の支援を受け、グラフィックデザインコレクション担当キュレーターのコーディネートで行われているものです。

現在では、このグラフィックデザインコレクションの資金を見るかぎり、モラビアン・ギャラリーは世界有数の資金力をもつ機関であるといっても過言ではないでしょう。しかし単純にブルノ・ビエンナーレがモラビアン・ギヤラリーと同一かというと、そうではありません。他の外部の出資者や関係者の方々との協力関係は、組織の活力を維持しイベントの刷新・活牲化を続けていくために必須ですし、当然多様なものでなければなりません。また現役のグラフィックデザイナーや理論家、および各関連専門分野の代表の方々と(主にブルノ・ビエンナーレ協会やその会長個人を通じて、さらに組織委員会や選考委員会などのメンバーを通じても)密接に連絡を取り合うことで、必要とされる刺激や新機軸がビエンナーレのコンセプトにもたらされると同時に、現代グラフィックデザイン界の様々な現場との新鮮で活発な意見交換が常に行われています。チェコ共和国にとって「日本」は、グラフィックデザインにおける最高品質という言葉とほぼ同義語です。私たちの活動の成果は、きっと日本のみなさんに喜んでいただけると信じております。

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